共同組合歯科セミナー開催

2012年11月11日(日)
名古屋市獣医師会館にて組合主催歯科セミナー2を開催しました。


講師は岐阜大学外科学教室の渡邊一弘先生でした。渡邊先生は小動物の歯科、口腔外科を主要研究テーマとされ、数々のご講演や執筆活動でご活躍の先生です。4月のご講演に続いての第2弾で、前回は「スケーリングの基礎からよくある疾患の診断と治療まで」ということで主に歯周病の診断治療に関するご講演でしたが、今回は「歯科X線から根管治療まで」という演題で歯科X線の撮影法、歯内治療などさらにグレード アップした内容となりました。

初めは抜歯や根管治療に不可欠な歯の解剖や種類、歯根の数など基礎的ですが重要なお話でした。次に歯科X線撮影法で、まずは既存の皆さんお持ちのX線装置での撮影の仕方について解説いただきました。上顎、下顎の臼歯、切歯、犬歯それぞれでの開口と保定、左右重ならないような角度の撮り方などでした。さらに歯科用X線フィルムを用いての口腔内X線撮影法で、これも既存のX線装置で充分撮影可能とのことでした。今まで特別な歯科X線装置がないからと、歯科のX線撮影をあきらめていた方や、撮影していても体位や角度が不適切で充分な診断ができていなかった先生には大変参考になったと思います。最近は小動物歯科用デジタルX線撮影装置も発売されており、本格的に歯科治療を志す方には有用とのことでした。
前回も今回も歯科だけでなく口腔外科分野の内容もあり、今回は先天性口蓋裂の整復、後天性口蓋欠損に対する口蓋キャップの装着、下顎骨骨折の整復、顎嚢胞の治療法など興味深いお話でした。
最後に歯内治療のご講演で生活歯髄切断法と、根管治療法を中心にご説明いただきました。歯内治療はコンポジットレジンなどの充填剤の他に、抜髄に必要なKファイル、ペーパーポイント、ボンディング材、ガッタパーチャポイントなどの特別な器具、器材が必要となります。動画で先生の根管治療を見せていただきましたが、充分な設備と準備が必要だとのことでした。
なかなか簡単ではありませんが、近年動物の高齢化も進み、飼い主の意識も高くなってきていますので、できるだけ歯を残しての治療希望は多くなっていると思います。この講演を機会に、小動物の歯内治療が積極的に出来るようにしていきたいものです。
参加された先生方は、渡邊先生の2回にわたるご講演で歯科、口腔外科分野でさらによりよい診断と治療ができるようになったことと思います。

名古屋市獣医師協同組合では、今回のご講演を機会にデンタルユニット装置の特別販売を企画しております。12月8日、9日の獣医療フェアや組合ニュースでお知らせしたいと思いますのでぜひご利用下さい。

名古屋市獣医師協同組合 名古屋動物看護学院 名古屋市獣医師会