学生生活

学園生活

ここでは、現在名古屋動物看護学院で行われていることや、学生さんたちの日々の生活の様子をご紹介します。なかなか本学院の中の様子をご覧いただけることがありませんので、お楽しみください。

動物看護学院のディベート授業を開催して

今回、看護学院で学生達に幅広い視野で物事を考える練習と自分の意見を自分の言葉で第三者に伝える表現力の練習のために授業を開催しました。ディベートとはいうものの深く考えずに、4名1グループに分け、一つのテーマをめぐり肯定派と否定派に別れそれぞれの立場からの意見を述べてもらいました。合計3つの問題を取り上げました。

A.地域猫について
肯定派意見として
1. 餌を与えることによりゴミあさりが減る。
2. 面倒を見ている人達のコミュニテイ作りとなる。
3. 面倒を見ている人たちの生きがいになっている。
4. 地域のネズミ、ゴキブリ等が減る。
5. 猫の面倒を見ることで地域に優しさが広がる。
6. 子供への教育に良い。 否定派意見として
1. 糞尿の問題が発生する。
2. 動物アレルギーの人への悪影響。
3. いろいろな事故が起き易い。
4. 病気の蔓延の機会を作る。
5. 責任者がいなく管理不十分。

B.野鳥の餌付けについて
肯定派意見として
1. 絶滅危惧種の保護。
2. 病鳥の保護。
3. 優しい心が広がる。
4. コミュニティが生れる。
5. 観光産業が起きる。
否定派意見として
1. 本来の本能には有害になる。
2. 伝染病、感染症の蔓延の元になる。
3. 鳴き声、フン害等が起きる。

C.学校飼育動物について
肯定派意見として
1. 優しい心が育つ(情操教育)
2. 飼育を通じ責任感がめばえる
3. 動物を通じ生物学・生態が学べる
4. 農畜産物産業の生産構造がわかる
否定派意見として
1. 責任の所在が曖昧
2. 飼育環境が悪い
3. 感染症が起こる可能性がある
4. 長期休暇時の対応が必要
5. アレルギーの問題
6. 死亡した時の対応が問題
7. 必要な予算が不足傾向

このように学生達は1つのテーマに10分近くの検討時間しか与えなかったのに短時間のうちにそれぞれの立場から意見とその根拠を発表してくれました。
今まではあまり考えずに当たり前のように受け流していたことや無関心であったものに対して日常では考え付かないような発想でさまざまな意見を出してくれました。
A.B.の両問題はあまりにも社会の中に大きく存在する問題で、肯定否定それぞれの意見が両極端になりがちではありましたが、個々の命に対応する姿勢と地域全体での考え方は相反する結果になってしまうものなのだと改めて考えさせらえました。
C.に関しては、動物が介在することで学校内で生徒間の会話のきっかけになり友達ができたという実体験を基の報告もありました。また特殊な例で農業高校では牛を学校で飼育している場合があり、乳製品の作成過程や出産、授乳を通じて生態や畜産産業の工程を垣間見ることができると言うような意見もあり、普通の高校を卒業した学生にとっては刺激的な話となりました。
今回の授業を通じ、学生たちは自分の意見を他人に伝える表現力や説得力を体験し、別の意見を聞くことで個人の思考能力の幅が広がったことと思いました。
現代社会の中では、1つの物事を多角的に捉える能力が求められることも多くあると思います。自分の意見を求められた時に論理的に説明をするためには。常日頃から論理的に考えるトレーニングが重要になります。授業を通じて物事を幅広く考える力をつけてもらいたいです。

名古屋市獣医師協同組合緊急セミナー

動物病院でできるエキノコックス対応に関する情報
講師 ノバルティスアニマルヘルス株式会社 仲村秀樹先生


平成26年4月8日愛知県知多郡阿久比町内の山林で捕獲された犬の糞から、寄生虫のエキノコックスが検出されたという発表が、全国メディアで放送された事を受け、4月23日の午後2時からと午後9時からの2回、名古屋市獣医師会館2階講堂で「動物病院でできるエキノコックス対応に関する情報」緊急セミナーが開催されました。
獣医師、AHT、病院スタッフの受講者に、当学院の学生も加わり、エキノコックスに関する現状の詳しい状況、的確な知識と対策について学びました。
エキノコックスの卵は、ヒトの体内で幼虫となり、感染後10年以上かけて肝臓内で増殖し、肝不全を起こします。治療は外科的手術です。切除できない場合、死亡率は5年で70%、10年で94%に達する怖い寄生虫です。従来エキノコックスは北海道で問題とされてきましたが、今回の愛知県での検出は、本州の犬としては2005年の埼玉県に次いで2例目だということです。
入学間もない学生達は当該地域に生活する立場もあり、皆真剣な眼差しで受講しました。

動物臨床栄養指示者 名古屋市獣医師会